01.M5PaperS3の起動
01.M5PaperS3の起動
2024年の年末にスイッチサイエンスから M5PaperS3 を購入しました。ここでは、そのインストールから1つのサンプルスケッチの動作までです。
製品紹介
https://www.switch-science.com/collections/m5stack/products/10112発売日: 2024/12/13
価格: 10,439円 送料無料
充電等の不具合 (一部をそのまま引用)
[2024-12-18]充電について、5V1Aなど小さな出力の充電器をお使いください。実測で0.5A以上は流れていませんでした。また、一部のUSB PD対応充電器では、高電圧、高電流を流してしまう不具合が起こることがあるようです。故障の原因となる場合があるためご注意ください。[2024-12-20]QC2.0/QC3.0対応の充電器は使用しないようお願いします。PaperS3ソフトのQC3.0/2.0プロトコルのタイミングの問題により、高電圧を供給し、デバイスを損傷し、異常な発熱や異臭が発生する可能性があります。現在、ファームウェア等の修正で解決ができないか確認を進めています。
[2024-12-18]出荷ファームウェアに関して、電池の低下を検知する数値設定が高めとなっています。適切な設定に変更したファームウェアを提供予定です。
私は、充電はPCからのみとしています。
スペック
SoC: (ESP32-S3R8) Xtensa 32-bit LX7 Dual-Core Processor,240MHz,2.4GHz Wi-FiPSRAM: 8MB
Flash: 16MB 外部フラッシュメモリ
ストレージ: microSDスロット有り
ディスプレイ: (ED047TC1) 4.7" Touch E-Ink Screen
解像度: 960x540ピクセル、16段階グレー 235ppi
タッチ: (GT911) 静電容量式 2点タッチとジェスチャーをサポート
センサー: (BMI270 6軸)[Address:0x68] IMU ジャイロセンサ搭載
USB機能; OTG/CDC/MSC/Firmware Flashing
入力電圧: 5V0.5A
外部接続端子: (HC1.25-4P) 3v3/GND/2xGPIO 紙を破る
搭載電池: (LGS4056H 充電管理) 3.7V 1.8Ahリチウム電池
電池コネクタ: (HY1.25-2P) 紙を破る
充電電力: 5V176mA
電源: (PMS150G) 電源on/offおよびプログラムダウンロード
RTC: (BM8563)[Address:0x51]
ボタン: 物理ボタンx1(デバイス制御、電源on/off、リセット、ダウンロード モード用)
ブザー: パッシブブザー搭載
寸法: 122x68x8mm
重量: 89g
回路図
https://m5stack.oss-cn-shenzhen.aliyuncs.com/resource/docs/products/core/PaperS3/sch_papers3_V1.0.pdfM5PaperS3のコンパイルと書込み
https://docs.m5stack.com/en/arduino/m5papers3/program参照
1.(Arduino-IDEのインストール)
Arduino-IDE v2.3.4 (2024/12/3)がインストール済
2.(ESP32ボードマネージャのURLを追加)
Arduino-IDE > ファイル > 基本設定... > 設定タブ > “追加のボードマネージャのURL”の入力欄に、以下を追加 > OK
https://espressif.github.io/arduino-esp32/package_esp32_index.json
3.(ボードマネージャをインストール)
ボードマネージャ > ”esp32 Espressif”を検索 > esp32 by Espressif Systems v3.0.7以下
3.0.7以下でないと、正しくコンパイルできません。とあります。v3.0.7にしました。v3.1.0まであります。Arduino-IDE起動時の"全てをインストール"は出来なくなります。
4.(ボードの設定)
Arduino-IDE > ツール にて
・ボード > esp32 > ESP32S3 Dev Module
・USB CDC On Boot: “Enabled”
・Flash Size: “16MB(128Mb)” ← 32MBでない
・PSRAM: “OPI PSRAM” ← M5GFXで必要
に設定
5.(ライブラリのインストール)
ライブラリマネージャーにて以下をインストール
・M5Unified by M5Stack v0.2.2 (v0.2.2以上の事)
M5Stack用共通ライブラリ。M5GFXが必要
・M5GFX by M5Stack v0.2.3 (v0.2.2以上の事)
M5Stack用グラフィックライブラリ
(EPDiy電子ペーパードライバーのインストール)
M5Unifiedで必要です。Arduinoのライブラリマネージャーにあるepdiyのバージョンは古いので、
https://github.com/vroland/epdiy
から手動でダウンロード(v2.0.0)し、解凍し、
C:\Users\(ユーザー名)\Documents\Arduino\libraries\epdiy
の下にコピー
(ライブラリマネージャーでepdiyで検索すると、LilyGo-EPD47 by LilyGO v1.0.1と表示)
6.(ダウンロードモード)
M5PaperS3とPCをUSBで接続。M5PaperS3の電源ボタンを長押し。背面右下のLEDが赤点滅したら、M5PaperS3がダウンロードモードに入ります。
7.(ポートを選択)
M5PaperS3が認識されるのを待ち、
Arduino-IDE > ツール > ポート > COM□を選択
8.(サンプルスケッチのコンパイルと書込み)
Arduino-IDE > ファイル > スケッチ例 > (カスタムライブラリのスケッチ例) M5GFX > Basic > BarGraph を開く
スケッチの先頭に
#include <epdiy.h> // 電子ペーパードライバー
を追加 > アップロードボタン(→)をクリック
フラッシュメモリ(最大1.3MB)は、スケッチが25%使用。RAM(最大327kB)は、グローバル変数が6%を使用、ローカル変数で306kB使用可能。と表示されました。(1000byte=1kbyteで計算。パーテーションはDefaltです)
関連リソース (githubと解説)
・M5Unified-Libhttps://github.com/m5stack/M5Unified
https://docs.m5stack.com/ja/arduino/m5unified/button_class
・M5GFX-Lib
https://github.com/m5stack/M5GFX
https://docs.m5stack.com/ja/arduino/m5gfx/m5gfx_functions
・Epdiy-Lib
https://github.com/vroland/epdiy
https://epdiy.readthedocs.io/en/latest/api.html#